こんにちは、室町諭です。
前の記事でブランディングの必要性についてお話ししました。
マーケティング戦略において、重要なことだということと、
集客や高い収益のの持続には欠かせないことだということが
お分かりいただけたかと思います。
じゃあ、どうやってやればいいの?
ということを今回はお話ししていきます。
その前に前の記事を読んでいない人の為に、
ブランディングとは何かについて書いておきます。
まず、ブランドの意味は、
「その商品をその商品以外の商品と区別する為の要素」のことを言います。
つまり、商品自体もそうですが、他に企業イメージや社員のイメージ、
企業や商品の歴史的背景、お店なら、そのお店がある地域のイメージなど、
あらゆるものがその要素になります。
ブランディングとは、その商品の「ブランド」としての地位を
市場で確立させ、認知度を上げ、
顧客にとっての信頼や価値を高めていくという
マーケティング戦略の一つです。
会社のブランディングは必要?
市場で生き残り勝者になるための方法
ブランディングの3ステップ
1.市場を決める
まず、することは「戦う市場(しじょう)を決める」ということです。
つまり、「誰に売るのか?」「誰に向かって発信するのか?」ということです。
自分の商品がどの市場に強いのかを知るためには
なるべく正確な現在の環境分析が必要です。
ターゲットとなる顧客の選定、競合商品や競合他社の分析、
社会情勢など、3Cなどのフレームワークを用いて分析します。
3C分析とは、市場や競合などの外部要因の分析を通じて
自社の戦略策定に活かすためのフレームワークのことです。
3Cは、市場(customer)、競合(competitor)、自社(company)
の3つの要素を表します。
市場分析は自社製品の購買見込のある潜在的な顧客に関する状況を
把握することで、市場規模や成長性、
顧客ニーズや購買決定プロセスなどに関して分析を行います。
競合分析は、具体的な競争相手や競争の状況に関する分析です。
現在の市場シェア、参入障壁の高低、寡占度合いなどの競争状況、
また競合相手の戦略や強み・弱み、ブランド力、経営リソース、
財務状況やバリューチェーンに関して分析を行います
自社分析は、上記の分析結果に対して自社の現状は
どのようになっているのかを分析し、
そこから主要成功要因を導きだします。
出典:Webマーケティングメディアferret URL: https://ferret-plus.com/2586
地域の具体的な市場分析が難しい場合などは、
アンケート調査なども有効な方法になります。
もちろん、なんの価値提供もしないでアンケートに答えてはくれませんので、
何らかのオファーは必要です。
オファーの例: ターゲット層に向かって、
「アンケートの答えていただいたら、○○のお食事券をプレゼント」など…
*注意: 顧客がいない場所もある
誰に売るかを決める時に注意すべきことがあります。
それは顧客がいない市場もあるということです。
強い競合がいない市場は独占できるので、美味しそうに見えるので、
ついついその市場に参戦したくなります。
ですが、そもそも現代の情報過多の社会で、
手練れの競合が美味しい市場を見逃すことは極めて稀なことです。
その市場に競合がいないからと喜んでいると、
その市場の商品を欲しい顧客が極端に少なく、
売れない市場だったりするので注意が必要です。
ただし、あなたの開発した商品が
全く新しい顧客の満足を引き出すものであるのなら例外です。
あなたはその市場を独占でき、確実に商品は売れていくでしょう。
また逆に、顧客がたくさんいる市場は大人気なので、
当然、強力な競合も多く参戦しています。
そのような市場は、顧客は多いのですが、
競合も強いため、なかなか勝つことが難しくなります。
だけど、顧客の数は多いので美味しい市場には違いありません。
あなたはその市場に参戦したいはずです。
その市場に参戦して勝つためには、
よりニッチな顧客を狙うことがポイントになります。
つまり、競合にはない自社の強みをアピールして
その特徴を求める顧客だけを確実に獲得することを目指します。
実はこの方法が売り上げを伸ばすには最も有効な方法になります。
*注意:ラインナップはヤバイ!
いろいろな商品を開発し販売していくうちに、
他社にはあるけど、自社は「そこだけ空白で扱っていない部分」
というのが出てきます。
空白があると埋めたくなるのが人間の心理ですよね。
なので、その空白の商品の開発をしたくなるのは分かるのですが、
よっぽどの確信がない限りは手出しをしないほうが賢明です。
なぜなら、その市場にはすでに競合他社の強力な商品がある可能性が大だからです。
もうすでにその市場では、技術面やいろいろな面で他社にリードされているのです。
そんな状態から勝とうと思ったら、かなりの開発費などの投入が必要になります。
あなたがもし起業家なら、新しいことに挑戦することにワクワクするという気持ちは、
分からないでもないのですが、そんな開発費があるのなら、
既存のラインナップで、自社が強い商品の強化につぎ込んだほうが、
売り上げが伸びやすいのは間違いありません。
会社のブランディングは必要?
市場で生き残り勝者になるための方法
2.ブランドアイデンティティを決める
顧客に自社や自社の商品をどのように認識してもらうかを決めます。
顧客にブランドとして認識してもらうためには、顧客に提供できるもので、
自社だけが競合に対して必ず勝てる「価値」「特徴」が必要になります。
逆に言えば、その「価値」「ニッチな特徴」を求めるある一定の顧客にとって、
あなたの商品は、唯一無二の商品か、
少なくともその「価値」おいて、他社より優れた商品でなければいけません。
ブランドの特徴(差別化)、ブランドの価値、ビジョン、社会的意義など、
どのようにブランドとして認識してもらいたいのか、
また、ブランドどして顧客にどんな「価値」を提供していくのかを決めます。
会社のブランディングは必要?
市場で生き残り勝者になるための方法
3.メディアに落とし込む
ブランドアイデンティティを決めたら、最も大切な作業「発信」です。
発信する方法としては、
ウェブサイト、SNS、広告などの紙媒体、
イベント、店舗などでのキャンペーンやPR活動、
などいろいろありますが、
ターゲット層へ効率的、効果的に伝えられる方法を考慮し選びます。
会社のブランディングは必要?
市場で生き残り勝者になるための方法
以上、今回はブランディングの方法についてお伝えしました。
ブランディングの一つに「自己ブランディング」というものがあります。
自分を周りの人にもしくは世間にどう見てもらうかを決めて、
発信するというものです。
例えば、もしあなたが明日会社で大切なプレゼンテーションを
しなければいけないということになったのなら、
あなたはプレゼンターとしての身だしなみを整え、
プレゼンテーションすることについて、深い知識を持ち、
プレゼンターとしての振る舞いをすることで、
聴衆からも信頼を得て、話を聞いてもらいやすくなります。
会社でも、管理職は管理職としてのブランディング、
職人はその道のプロの職人としてのブランディング、
様々なところで自己ブランディングは可能です。
ただ、ブランディングする以上は
それに見合った「本物」でありたいものです。
*ブランディングとは何か?その効果は?についてはこちらをご覧ください↓
売り上げはこれで上がる!ブランディングをやらないとえらいことになる?
*Webマーケティングの集客についてはこちらをご覧ください↓
Webマーケティングをして集客する為の基本的な3つの考え方と方法
室町諭